康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1256 ページ)
【酉集下】【辵部】追;康熙筆画:13;頁碼:1256 頁第 10 行。『唐韻』陟隹切、『集韻』『韻会』中葵切、音は「ヅイ」。『広韻』に従うこと。『増韻』に至ること。『玉篇』送り行くこと。『詩・周頌』「薄言これを追う」。注:すでに発して上路したものを追い送るを指す。『前漢・韓信伝』「公に追うところなし」。追とは韓信の詐術なり。また『説文』追逐すること。『周礼・秋官・士師』郷里の連合を掌り、以て盗賊を追捕する事宜を比較す。注:追とは追捕のこと。『左伝・荘公十八年』戎人を追撃して済水の西に至る。また『玉篇』追い及ぶこと、救済すること。『書・五子之歌』「悔いると雖も追うべしや」。注:改悔せんと欲すと雖も、なお及ぶべきやとの意。『論語』「往く者は追うべからず、来たる者はなお救うべし」。『左伝・襄公九年』宋の彭城を囲む。宋の地にあらず、これ追記の文法なり。注:追記とは、その地すでに宋に属さざるを、追って宋に属せしめたるを記すなり。また凡そ上って以往を遡るを皆追と謂う。『詩・大雅』先祖の美徳を追述す。『左伝・成公十三年』先前の功勲を追念す。また過ちを堅持することを追非と謂う。『前漢・五行志』罪責を民に帰して止まざること、これを追非と謂う。注:過ちを百姓に帰し、自らを責めざるを指す。解は止むるなり。追非とは過ちを堅持するなり。また国名。『詩・大雅』「かの追国と貊国、尽く北方の諸国を収む」。また『集韻』『韻会』『正韻』都雷切、音は「ツイ」。『玉篇』玉を治めるの称。『周礼・天官・追師注』追とは玉石を整治するの称。『詩・大雅』「その文を雕琢す」。また毋追、冠名の一种。『礼・郊特牲』毋追は夏后氏の冠制なり。『釈文』上の字は音牟、下の字は音多雷反。また鐘鈕。『孟子』「鐘鈕の磨滅して瓢蠡のごときがゆえに」。また『字彙補』旬為切。随に通ず。『楚辞・離騒』「準縄に背きて邪曲を追う」。注:追は古に随の字に通ず。また葉は馳偽切、音は墜。『司馬相如・上林賦』「車騎雷声を起こし、天地を震わす。先後参差し、離散して各自追逐す」。考証:『周礼・秋官・士師』「卿合を掌り、以て追胥の事を比ぶ」。謹んで原文に照らし、卿を郷に改む。また母追、冠名。『礼・郊特牲』「母追、夏后氏の冠」。注:「母追は牟堆と読む。別に頧と作る」。謹んで原文に照らし、両母字を毋に改め、冠を道に改む。注以下を改め、「釈文、上は音牟、下は多雷反」とす。また随に通ず。『楚辞・九嘆』「縄墨に背きて曲を追う」。謹んで原書に照らし、九嘆を離騒に改む。