康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 745 ページ)
【午集上】【玉部】瓚;康煕筆画:24;頁碼:745 頁 29 行
【唐韻】徂賛切【集韻】【正韻】才賛切【韻会】在但切、音(原字欠)。
【説文】玉三分・石二分(混ぜて作る)。礼制に曰く、天子は「全」を用う、純玉なり。上公は「駹」を用う、玉四分・石一分なり。侯は「瓚」を用い、伯は「埒」を用う、玉石各半にして分量相等し。
【徐曰】瓚も亦た圭の一種なり。圭の形は上端鋭く斜めに削ぐ。その頂部に杓子の形を成せば、これを瓚と謂う。その柄部に水または酒液を注ぐ通路を設け、灌祭の礼に用う。瓚の字は「賛」に義を取り、進献の意にして、神霊に祭品を進献するに用いる。
【集韻】一説に祼祭に用いる器とす。
【韻会】宗廟の祼祭に用いる器にして、形盤に似たり。
【詩・大雅】那なる潔き玉瓚。
【伝】玉瓚は即ち圭瓚なり。
【疏】正義に曰く、瓚は器物の名なり。圭を以て柄とし、圭は玉を以て作る。その材質を指して玉瓚と称し、その成せる器に拠りて圭瓚と称す。漢代の礼制に、瓚の盤の容量五升、口径八寸、下に承盤あり、盤口の直径一尺。然れば瓚は杓子の如くして、之を受ける盤あり。天子の瓚は、柄たる圭の長さ一尺二寸、諸侯に賜うものは大概九寸以下なり。
【又】汝に圭瓚を賜う。
【伝】九等の命爵を受け、圭瓚を賜う。
【前漢・揚雄伝】瓚觩(圭瓚の屈曲する様を形容す)。
【注】服虔に曰く、玉を以て之を飾る、故に瓚と謂う。張晏に曰く、瓚の容量五升、口径八寸、圭を以て柄とし、鬯酒を注ぐに用う。觩はその様子を形容する詞なり。
又【広韻】蔵旱切【集韻】在坦切【韻会】才旱切、音趲。義同じ。
又人名に用う。
【正韻】【漢書】の注に臣瓚と見え姓氏を明かさず。按ずるに【水経注】薛瓚の【漢書】に注するを引けば、姓は薛なるを知るべし。
又【集韻】則旰切、音賛。圭を指す。一説に雑混の名を指す。