康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1482 ページ)
【亥集中】【鳥部】鳶;康熙筆画:14;頁碼:1482 頁 20 行。『唐韻』与専切、『韻会』余専切、『正韻』于権切、音は縁。『説文』に「鷙鳥なり」とあり。『玉篇』に「鴟の類なり」とある。『詩・大雅』に「鳶天に戾る」と見え。『爾雅・釈鳥』に「鳶鳥の醜、其の飛ぶや翔ぐ」とあり。疏に「鳶は鴟なり。鴟鳥の類、其の飛ぶや翅を広げて翱翔す」と説く。また『礼記・曲礼』に「前に塵埃あれば、則ち鳴鳶を載す」とあり。疏に「鳶は鴟なり。鳶鳴けば将に風あらんとす。鴟を旌の首に画して之を載す。衆皆見て知りて以て備えと為す」と説く。また風鳶あり。『唐書・田悦伝』に「臨洺の将張伾、紙を以て風鳶を作り、高さ百余丈、書を為して馬燧の営に達す」と見える。『続博物志』に「今の紙鳶は、糸を引きて上に上げ、小児に口を開けて望視せしめ、以て内熱を洩らす」とある。また木鳶あり。『韓非子・外儲説』に「墨子木鳶を作り、三年にして成る」と見える。また人名にも用いる。『史記・穣侯伝』に「魏の将暴鳶を走らす」とある。また『韻会』に「或いは と作る」とあり。『前漢書・梅福伝』に「鵲害に遭えば、則ち仁鳥逝くことを増す」と見える。『説文』には本と作り、鳥に従い屰声とす。徐鍇の註に「屰は声に非ず。一本 に従う。疑わくは雚より省く。今俗別に鳶と作るは非なり」とある。考証:『韓非子・右経』に「墨子木鳶を作り、三年にして飛び成る」とある。謹んで原文により「右経」を「外儲説」に改め、「三年にして飛び成る」を「三年にして成る」に改む。