康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 397 ページ)
【卯集上】【心部】慉;康熙画数 14、頁碼 397 第 26。『広韻』許竹切、『集韻』『韻会』『正韻』許六切、音は畜。『説文』に「起る」とあり、心に従い畜声。『詩・邶風』に「我を能く慉(いたわ)らず、反って我を讐(あだ)と為す」。朱伝に「慉は養うなり」。箋に「慉は驕(おご)るなり。君子恩をもって我を驕らしめ楽しむことを能わずと言う」。正義に「諸本を遍く検するに、皆慉養と云う。孫毓は伝を引いて『慉は興なり』と言うも非なり。『爾雅』は慉を驕と訓ぜず、養うことによりて驕るに至るが故に、箋は驕と訓ずる。驕るとは至恩の辞、讐とは至怨の称なり。これ按ずるに、『説文』の慉を起こりと訓ずるは、其の訛り孫毓と同じ。又畜と通ず」。『馬融・広成頌』に「越を疏(うが)ち蘊慉す」。注に「慉は畜と通ず。蘊慉は猶积聚のごときなり」。又『集韻』に敕六切、音は矗。『玉篇』に「恨む」とあり。