康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1152 ページ)
【酉集上】【言部】訹;康煕筆画:12;頁碼:1152 頁下段 22 行。『広韻』辛律切、『集韻』『韻会』『正韻』雪律切、音は戌。『説文』に「誘う」とあり。『広韻』に「謏訹、誘うなり」とある。『前漢書・韓安国伝』に「諸侯に列して邪臣の浮説を訹す」と見え、『宋史・岳飛伝』に「淮西の役、俊は前途糧乏を以て飛を訹すも、飛止まざりき」と見える。また人名に蕭訹あり、『南斉書・魏虜伝』に見ゆ。また『韻会』に「あるいは怵に作る」とあり。『説文』徐鍇註に按ずるに、賈誼が『鵩鳥賦』に「怵迫の徒兮、或いは東西に趨く」とあるは、当に此の訹字に作るべし。『漢書』に「邪説に怵さる」とあり、如淳曰く「誘われて怵さるるを見よ」と。音は戌。今俗にもなお「相謏怵」と云う。また『集韻』『韻会』に息有切、秀の上声。義同じ。本は〈言+朮〉に作る。『韻会』に「言に従い朮に従う」とあり。俗に术に作るは非なり。