康熙字典解説
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【戌集中】【阜部】険;康煕筆画:21;頁碼:頁 1361 第 10【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】虚検切、音は獫。【説文】阻難なり。【玉篇】高きなり、危なきなり。【易・屯卦】険中に動く。【坎卦】習坎、重険なり。【又】天険は昇るべからず、地険は山川丘陵なり、王公険を設けて以て其の国を守る、険の時用大なるかな。又司険、官名なり。【周礼・夏官】司険は九州の図を掌り、以て其の山林川沢の阻を周く知り、而して其の道路を通ず。又【玉篇】邪なり、悪なり。【書・盤庚】今汝聒聒たり、信険膚を起こす。【伝】信険偽を起こし、膚受之言なり。又【周礼・春官・典同】険声斂る。【注】険は偏弇を謂う。険なれば則ち声斂りて越えず。又【周礼・冬官考工記・弓人】疢疾険中す。【注】険、傷なり。又地名。【史記・朝鮮伝】王険に都す。【注】険城、楽浪郡浿水の東に在り。【前漢・地理志】遼東郡険瀆。【注】朝鮮王満の都する所なり、水険に依りて名づく。又【地理志】中山国安険。又【爾雅・釈魚】蜠大而しく険なり。【注】険なる者は、汚薄を謂う。又【集韻】所斬切、音は摻。艱難なり。又希埯切、莶上声。峻なり。又巨険切、音は芡。儉と同じ。又居奄切、音は検。【字林】山の形重甑に似たり。按ずるに此れ乃ち隒字の音義なり。類篇に隒また居奄切とあり、而して集韻に隒此一音を闕く、乃ち隒訛って険と作れるのみ。又【集韻】魚銜切、音は〓。本は岩と作る。【史記・殷本紀】説を傅険中に得たり。【注】険、また岩と作る。【集韻】或いは崄と作る。