康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 952 ページ)
【未集中】【羊部】羞;康煕筆画:11;頁碼:952 頁 04 行
『広韻』に「息流切」と注音され、『集韻』に「思留切」と注音され、音は「脩」に同じ。
『説文解字』に「進献するの意」と釈す。字形は「羊」に従う。羊は進献に用いる牲なるがゆえなり。また「丑」に従い、「丑」はまた声を表す。
また『広韻』に「美味を調ずるを羞と謂う」とあり。
『周礼・天官・膳夫』に「王の飲食・膳羞を掌る」と記す。【注】「羞」とは滋味ある食物を指す。
また「羞百有二十品」と記す。【注】「羞」は牲畜・禽獣に由来し、滋味を増すために用いるものを「庶羞」と称す。
また『礼記・月令』に「群鳥羞を養う」と記す。【注】「羞」とは鳥類の食する食物を指す。
また『広韻』に「進献」と釈す。
『尚書・盤庚』に「今我既に羞て、爾に朕が志を告ぐ」と記す。【伝】既に進言して我が思いを汝らに告ぐるの意なり。
また『広韻』に「恥辱」と釈す。
『尚書・説命』に「惟口羞を起こす」と記す。【疏】もし言語不当ならば、すなわち羞辱を招くべしとの意なり。
また『韻補』に叶韻して「息救切」と注音すべしとあり。
張載『七命』に「繁肴既に闕け、また寒羞有り。商山の果、漢皋の楱」と書く。「楱」の音は「湊」に同じ。
『正字通』に俗体字を「羞」と作すと指摘す。按ずるに『説文解字』では元来「丑部」に帰せられたるも、今『正字通』に従い此処に併合す。
考証:原文「淸羞用百有二十品」は誤りなり。『周礼』によれば「飲に六淸を用い、羞に百有二十品を用ゆ」であり、「淸」の字は上句に属すべきにして「羞」と連引すべからず。故に「淸」の字を刪去す。