康熙字典解説
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【申集中】【虫部】蝦;康熙筆画 15;頁 1090。『唐韻』胡加切、『集韻』『韻会』『正韻』何加切、音は遐。『説文』に「蝦蟆なり」とある。『史記・亀策伝』に「月は刑殺の神としてこれを助け、蝦蟆に呑まれる」とある。『前漢書・武帝紀』に「元鼎五年秋、蛙と蝦蟆闘う」とある。『酉陽雑俎』に「蝦蟆に腸なし」とまた「蝦蟆護は鳥名なり」とある。同書に「南山の下に蝦蟆護という鳥あり、多く田中に在り、頭に冠あり、羽色青黒、足赤く、形鷺に似たり」とある。また車名としても用いる。『南史・殷琰伝』に「前右軍杜叔宝ら殷琰に勧めて共に叛せしめ、帝劉勔をして西征せしむ。大なる蝦蟆車を作り、土を載せ、牛皮をもって覆い、推して塹壕を填塞す」とある。また蝦蛤は獣名なり。『司馬相如・上林賦』に「蝦蛤を格す」とあり、蛤の字注を見よ。また『集韻』に虚加切、音は鰕にして虫名なり。また『篇海』に鰕に通ずとある。『爾雅翼』に「蝦は須多く、遊泳に巧みかつ跳躍を好む。今閩地に五色の蝦あり、長さ一尺余りにして五色を備う。梅蝦は梅雨の時節にのみ出づ。芦蝦は青色にして、伝に蘆の変ずる所という。泥蝦は稲花の変ずる所にして、多く泥田に在り」とある。また蝦姑は形蜈蚣に似て、一名を管蝦という。『洞冥記』に「丹蝦あり、長さ十丈、鬚長さ八尺、その鼻鋸のごとし」とある。『張衡・南都賦』に「駁蝦委蛇たり」とあり。考証:『張衡・南都賦』原文は「蛟蝦委蛇」なるも、謹んで原文に据り蛟を駁に改む。