【酉集上】【言部】謝;康煕筆画:17;頁碼:1176 頁 02 行。【唐韻】辞夜切。【集韻】【韻会】【正韻】詞夜切。音は「榭」に同じ。【説文】辞去の意。【広雅】去るの意。【楚辞・九章】「歳并せて謝し、長友たらんことを願う」。【注】謝は去るの意。また【正韻】断絶の意。【史記・儒林伝】賓客を謝絶す。また【増韻】退く・衰える・凋落するの意。【南史・范縝伝】形存すれば神存し、形謝すれば神滅す。【淮南子・兵略訓】春秋の代謝が有るが如し。また【類篇】告ぐるの意。【前漢書・陳余伝】廝養の卒その舎を謝す。【晋灼注】言辞をもって告ぐるを謝と曰う。また【韻会】賞賜を拝謝するを謝と曰う。【前漢書・張安世伝】安世かつて人を引薦したれば、その人来たりて謝す。安世思うに賢を挙ぐるは分内の事にして、豈に私下の謝あるべけんや。また【正字通】自らの過ちを認むるを謝と曰う。【礼記・檀弓】従いて去りて謝す。【史記・項羽本紀】明日必ず早く自ら項王に謝罪せざるべからず。また【韻会】許すの意。【正韻】官を辞して致仕するを謝と曰う。【礼記・曲礼】大夫七十にして致事す。もし謝を得ざれば、必ず几杖を賜うべし。【注】謝は猶お聴すのごとし。皓曰く、是れ君その致仕を許さざるなり。辞謝・代謝のごとき、みな辞して退くの意味なり。また鳥名。【張華・禽経】子規啼きて悲苦なれば、すなわち樹に倒掛し、自ら呼びて謝豹と曰う。また菜名。【本草綱目】水苦蕒、また謝婆菜と曰う。また島名。【唐書・地理志】登州の東北の海上に大謝島有り。また蛮族の名。【旧唐書・南蛮伝】東謝蛮、其の領地は黔州の西に在り。また国名。【詩・大雅】邑于り謝に于り。【毛伝】謝は周の南の国なり。【朱伝】今の鄧州南陽県に在り。また県名。【前漢書・地理志】謝沐県、蒼梧郡に属す。また姓。【広韻】留・会稽の二つの郡望に出づ。周の宣王の舅姜申伯、謝地に封ぜられ、封邑を以て氏と為す。【左伝・昭公七年】謝息、孟孫のために守る。また複姓。【風俗通】周の宣王の庶子、食邑を謝丘に受く、ゆえに地名を以て氏と為す。【前漢書・古今人表】謝丘章、魯の人。また「榭」に通ず。【左伝・襄公三十一年】宮室卑く、観台榭無し。【注】元来また「謝」と書く。【荀子・王覇篇】台榭高く、【注】「謝」と同じ。またあるいは「繹」と書き、「射」とも書く。【爾雅・釈魚】亀の仰ぐ者を謝と曰う。【疏】言うところの行く時に頭を仰ぐ者なり。『周礼』に地亀を繹属と曰うはこれなり。【周礼・春官・亀人鄭注】仰ぐ者を繹と曰う。【礼記・玉藻・鄭注】霊射の類。【釈文】射の音は「亦」。『周礼』は「繹」と書き、『爾雅』は「謝」と書く。また葉祥予切、音徐の去声に似たり。【左思・魏都賦】愧顔あり、神萎みて形縮む。気を泄して席を離れ、慙じて謝す。また葉徂賀切、音「坐」に似たり。【韓愈・送窮文】頭を垂れ気を喪い、拱手して謝す。車と船を焼き、請いて上位に坐せしむ。【説文】元来「

」と書く。考証:【礼記・曲礼】「大夫七十にして致事す。もし謝を得ざれば、必ず几杖を賜う」。【疏】謝は猶お聴すのごとし。謹んで原文に照らし、「致仕」を「致事」に改め、「疏」を「注」に改む。