康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1399 ページ)
【戌集下】【頁部】項;康熙画数:12;ページ番号:1399 頁第 11。【唐韻】胡講切。【集韻】【韻会】【正韻】戸講切。音は「學」の上声。【説文】頭の後ろの部分。【釈名】項とは堅固の義。枕に堪え得る堅き箇所をいう。【儀礼・士冠礼】「緇布冠に缺項あり」。【注】「缺」の音は「有頍者弁」の「頍」に同じ。緇布冠には簪なく、著けるには頍をもって髪際を囲み、後頸において結び、四角を四帯となして冠を固む。また冠の後部を指す。【儀礼・士冠礼】「賓右手にて項を取る」。【注】項とは冠の紐を結ぶ処をいう。また国名。【春秋・僖公十七年】「夏、項を滅す」。【注】項国は、今の汝陰項県に在り。【前漢・地理志】汝南郡の県に項あり。旧の諸侯国なり。また【唐書・西域伝】に「党項は漢代の西羌の別種なり」とある。また姓。【韻会】元は姫姓の諸侯国にして、斉これに滅び、子孫国を以て氏とす。【史記・項羽本紀】「項氏は世々楚の将となり、項に封ぜられ、故に項を氏とす」。また大なるを意味す。【詩・小雅】「四牡項領」。【伝】項は大の義。【箋】ただ頸領を大きく養うも、用いて力を尽くさざるなり。また【唐韻】に古音は胡孔切にして、音は「鴻」の上声とす。【張衡・西京賦】「鮪・鯢・鱨・鯋、顙短く項長く、口大而に鼻塌ぐ、奇形異類」。考証:【儀礼・士冠礼】「緇布冠缺項」。【注】「缺」の音は「有頍者弁」の「頍」に同じ。緇布冠には簪なく、著けるには頍をもって髪際を囲み、後頸において結び、四角を四帯となして冠を固む。謹んで按ずるに、「著」字の下に「頍」字が脱漏せるにより、今原文に拠りて補増す。【広韻】古音胡孔切。謹んで按ずるに、胡孔切の説は『唐韻正』に見えて『広韻』に非ず。今「広韻古音胡孔切」を「唐韻正古胡孔切」に改む。