康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 620 ページ)
【巳集上】【水部】洟。康煕筆画:10。頁碼:620 頁 19 行。古文献に曰く、『広韻』は以脂切、『集韻』『韻会』『正韻』は延知切にして、音「夷」に同じ。『説文解字』に「鼻汁なり」と釈す。『礼記・檀弓』に「宗廟に待つて涕洟す」とあり。『疏』に「鼻より出づるを洟と曰う」と注す。また「温洟」あり、沢の名なり。『水経注』に「汾水は大陵県において左に延びて鄔沢をなす」とあり。『呂氏春秋』はこれを「大陸」と称し、また「沤洟之沢」ともいう。また『広韻』『集韻』に他計切と注音して、音「替」に同じ。「涕」と同字なり。『礼記・内則』に「唾洟するを敢えてせず」とあり。『注』に「本にも『涕』と作るものあり」と釈す。また『唐韻』に他礼切、『集韻』に土礼切と注音して、音「体」に同じ。義亦同じ。考証す。『呂氏春秋』は「大理」と称し、また「温洟之沢」という。今謹んで原文に従い、「理」を「陸」に、「温」を「沤」に改む。