康熙字典解説
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【丑集上】【口部】嚔。康煕筆画 18、頁碼 212 第 26。『唐韻』都計切。『集韻』『韻会』『正韻』丁計切。音は「帝」に同じ。『説文』に曰く、悟りて気を舒ぶるを指す。『玉篇』に曰く、鼻より気を噴出す、即ち嚏(くしゃみ)を指す。『詩・邶風』に「願言則嚏」とあり。伝に曰く、嚏とは言語の阻まれあるいは停まるを指す。箋に曰く、今俗に嚏をするは人我を念ずるなりと云うは、古来の言い伝えなり。『礼記・月令』に「百姓多く鼽(はなづまり)して嚏す」とあり。『集韻』に或いは「𡁲」と作る。『詩』釈文にまた「疐」とも作るとあり。また『集韻』に陟利切、音は「致」に同じ。本字は「疐」にして、阻まれて進むべからざるを指す。按ずるに、『詩経』釈文における「嚏」字の注音には竹利反・丁四反・猪吏反・竹季反あり、鄭玄の注音は都麗反にして、合わせて五音あり。韻書にはそのうち二音のみを収む。「鼽」字は元来「丸」に従って作る。