康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 620 ページ)
【巳集上】【水部】灑。康煕筆画 23。頁 620。古文。『広韻』『集韻』『韻会』『正韻』に所蟹切、音は洒。『説文』に「汛なり」。『詩・大雅』に「庭内を灑埽す」。註に「水を以て地に灑ぎて埽り、塵を起こさしめざるを言う」とあり。また「分つ」の義。『張衡・南都賦』に「竇を開き流を灑ぐ」。また「風が物を汎らす」の義。『陸機・演連珠』に「時風夕に灑ぐ」。また「灑釣」。『潘岳・西征賦』に「灑釣して網を投ず」。註に「灑も亦投ずるなり」とあり。また「灑然」、驚く貌。『荘子・庚桑楚』に「庚桑子の始め来たるや、吾灑然として之を異とす」。通じて洒と作る。また『爾雅・釈楽』に「大瑟を灑と謂う」。また『広韻』『正韻』に沙下切、『集韻』『韻会』に所下切、沙の上声。落つるなり、汛なり。また『広韻』『集韻』『韻会』に所綺切、音は躧。義同じ。また洗と通ず。『謝朓の詩』に「軽生果たに昭灑なり」。また『広韻』『集韻』『韻会』に所寄切、音は○。また『集韻』『韻会』『正韻』に所売切、音は曬。義同じ。また『韻補』に山宜切に叶い、音は詩。『楚辞・九歎』に「曾た哀しみ悽欷して心離離たり、還って高丘を顧みて泣くこと灑ぐが如し」。