康熙字典解説
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【戌集中】【隹部】虽。康熙筆画 17、頁 1368。古文。『唐韻』息遺切、『集韻』『韻会』宣隹切、音は綏。『説文』蜥蜴に似て大なるもの。虫に従い唯声。又『玉篇』仮定を表す語。『広韻』助詞。『集韻』不確定を表す。更に進めて言う語気詞。『爾雅・釈訓』「毎有」は「虽」の意なり。〔注〕『詩経』に「良朋毎有」とあり、此の「虽」は転折を表す語気詞なり。『礼記・少儀』に「虽請退可也」とあり。〔疏〕虽は仮定を表す。此の時、退くことを請ふも可なり。又『玉篇』推想の意。又「唯」に通ず。『礼記・表記』に「唯天子天より命を受く」とあり。注に「唯は当に虽と作るべし」とす。又『荀子・性悪篇』に「今仁義法正は固に知り難く行い難きものと為すや。然らば禹と雖も仁義法正を知らず、之を行う能わざるべし」とあり。楊倞注に「唯は虽と読む」とす。考証:〔注〕『小雅・棠棣』に「良朋毎有」とあるを、謹んで原文に拠り『小雅・棠棣』を改めて『詩経』とす。『呉語』に「我虽能わざれども、又忍んで棄つるに堪えず」とあるを、謹んで原文を按ずるに「虽」を作らずして「須」を作る。謹んで『呉語』以下の十一字を刪り、上文『少儀』疏の「虽は仮令なり」の下に、原文に拠り「当此時仮令請退則可也」の二句を増す。又「唯」に通ず。『礼記・表記』に「唯天子天より命を受く」とあり。注に「唯は当に虽と作るべし」とす。又『荀子・性悪篇』に「今仁義法正は固に知り難く行い難きものと為すや。然らば禹と雖も仁義法正を知らず、之を行う能わざるべし」とあり。楊倞注に「唯は虽と読む」とす。