康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 291 ページ)
【寅集上】【宀部】審;康煕筆画 15;頁碼 291 頁 22 行。
古文は「宷」と書く。
【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】に「式荏切」とあり、音は「婶」に同じ。
【説文解字】に「詳らかにし、明らかに悉くするなり。本字は『宷』にして、『宀』と『釆』とに従う」とある。
【徐鉉曰】「『宀』は覆うの義、『釆』は分別の義なり。合わせて広く覆い深く分別するを表す。今篆書に従い『審』と作る。」
【増韻】に「詳らかにし、深く究むるなり」とある。
【尚書・説命】に「乃ちその夢中の像を詳らかに考究し、人に其の状に依らしめ、天下に遍く之を求めしむ」と載す。
【中庸】に「詳しく問うべし」とある。
【礼記・楽記】に「声を弁じて律を知り、律を弁じて楽を知り、楽を弁じて政を知る。かくして治国の法備わる」とある。
また【礼記・月令】に「卦象の吉凶を省察して記録す」とあり、【注】に「すなわち審らかに察して記録するの謂いなり」とある。
また【荘子・徐無鬼】に「水の地に依るも定かなり、影の人に従うも定かなり、物の類に附するも定かなり」とあり、【注】郭象曰く「作為せずして分を守れば、ゆえに定まる」と。循本の釈に「これ諸理の相い依りて未だ嘗て離れざるを言う。水が地に依り、影が人に従い、物が他物に附するが如く、定まって改まらざるなり」とある。
また凡そ獄事を訊問するを皆「審」という。
【尚書・呂刑】に「詳らかにこれを核べし」とある。
また「束」の義あり。
【周礼・地官・羽人】に「羽十を一審と為す」とあり、【注】に「古人羽を集めて旌旗の飾り及び弓矢の材と為す。審すなわち一束なり」とある。
また姓なり。漢に審食其あり。
【正字通】に「漢の郎中審忠、霊帝の時、曹節等の罪を上書して発く」と載す。
また【韻会】に「盤と同じく、水の盤旋するを指す」とある。
【荘子・応帝王】に「静水盤旋して淵と為る」とあり、【注】に「審、音盤に同じ」とある。文字の説に「蟠はすなわち聚集の義なり」とある。