康熙字典解説
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【午集中】【目部】瞿。康煕筆画 18、頁碼 819 第 05。『唐韻』九遇切、『集韻』『韻会』俱遇切、音は句。『説文』に「鷹隼の視るなり」とあり。徐鍇曰く「驚きて視る貌なり。会意。」また『禽経』に「雀は猜疑により瞿として視る」とあり。『埤雅』に「雀は俯して啄み、仰して四方を顧みる、これを所謂瞿という」とあり。また『広韻』に「視る貌」、『集韻』に「心驚く貌」。『礼記・檀弓』に「曾子これ聞いて瞿然たり」。また『雑記』に「似たるを見て目は瞿とし、名を聞けば心瞿す」。注に「瞿然とは驚き変ずるなり」とあり。また「瞿瞿」は驚き遽にして審らかならざる貌。『礼記・玉藻』に「視容瞿瞿たり」。また瞪視する貌。『荀子・非十二子篇』に「学者の嵬として瞿瞿然たり」。また守る所なき貌。『詩・斉風』に「狂夫瞿瞿たり」。注に「精神立たず、志守る所なしと謂う」とあり。また『爾雅・釈訓』に「儉なり」。『詩・唐風』に「良士瞿瞿たり」。疏に李巡曰く「良士は礼節を顧みて儉なるなり」とあり。また『唐韻』其倶切、『集韻』『韻会』権倶切、音は衢。義同じ。また「騤瞿」は走る貌。張衡『西京賦』に「百禽遽に、騤瞿として奔触す」。また「句瞿」は斗なり。『山海経』に「陽山に獣あり、その頸の状句瞿のごとく、名づけて領胡と曰う」。注に「頸上に肉あって斗のごときを言う」とあり。また鳥名。『山海経』に「祷過の山に鳥あり、名づけて瞿と曰い、その鳴くや自ら号す」。また山名。『山海経』に「瞿父の山、草木なく、金玉多し」。また灘名。『寰宇記』に「瞿塘は州の東一里に在り、古の西陵峡なり」。また人名。『竹書紀年』に「殷の武乙、名は瞿」。また姓。漢に漢南太守の瞿茂あり。また複姓。『前漢書・儒林伝』に「魯の商瞿子木、易を孔子に受く」。注に「商瞿は姓なり」とあり。『遼史・礼志』に「西域浄梵王子、姓は瞿曇氏」。また戵に通ず。『尚書・顧命』に「一人冕して瞿を執る」。注に「戟の属」とあり。また衢に通ず。『韓詩外伝』に「直なるを車前と曰い、瞿なるを芣苢と曰う、蓋し両旁に生ずるを瞿と謂う」。『丹鉛録』に「『楚辞・天問』の『靡萍九衢』、衢は本は瞿に作る」とあり。また蘧に通ず。『爾雅・釈草』に「大菊は蘧麦」。注に「即ち瞿麦、薬草なり」とあり。『集韻』にまたと作る。また『集韻』衢遇切、『正韻』忌遇切、衢の去声。懼に通ず。恐るるなり。『礼記・檀弓』に「瞿然として席を失う」。注に「瞿は本また懼に作る」とあり。『前漢書・東方朔伝』に「呉王懼然として容を易う」。また『集韻』訖力切、音は亟。「瞿瞿」は喪に居て視ること審らかならざる貌。『礼記・檀弓』に「瞿瞿として求めることあるがごとくして得ざることあり」。徐邈の読むところ。