康熙字典解説
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【辰集中】【木部】棨。康煕筆画:12。頁碼:534 頁 02 行。『唐韻』『韻会』康礼切、『集韻』遣礼切、『正韻』祛礼切。音は「啓」に同じ。『説文』に、証憑とする符信を指す。『韻会』に、形は戟に似て旗幡を帯び、上に文字を書き、官吏がこれを持って証憑とする。『後漢書・竇武伝』に、「棨信を取りて諸宮門を閉ず」とある。『前漢書・文帝紀注』に、棨とは木に字を刻みて合符とするものなり。また『玉篇』に、兵器を置く欄架を指す。『前漢書・匈奴伝』に、衣を被せた戟を棨と曰う。師古曰く、赤黒の繒帛をもって之を作る。崔豹『古今注』に、棨戟は殳の遺制なり。出行の前導たる儀仗の具にして、木を以て作る。後世は赤き油布をもって之を覆い、油戟と称し、また棨戟とも称す。王公以下の官皆これを用いて前導の儀仗とす。