康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 406 ページ)
【卯集上】【心部】懜;康煕筆画:18;頁碼:406 頁下段 33。【唐韻】武亘切、【集韻】【韻会】母亘切、音は「瞢」の去声と同じ。【説文解字】に「明らかならず、はっきりせず」と釈す。字形は「心」を旁とし、「夢」を声とする。また煩悶の意味あり。【集韻】に「瞢」に従う「懵」、あるいは「人」旁の「𠆣」とも作る。また「瞢」に通ず。【周礼・春官・眂祲】に「十煇を掌り、その六に瞢と曰う」と見え、【注】に「日月の光昏くして明らかならず」と釈し、「懜」と同じ。また【韻会】莫鳳切、音は「夢」と同じ。昏乱して糊涂なるを謂う。また【集韻】母総切、音は「蠓」と同じ。【広韻】に「昏暗なり」と釈し、一説に心の乱れを指す。元は「懵」と作り、あるいは「蒙」に従う「懞」、あるいは「夢」に従う「懜」とも作る。また【広韻】【正韻】莫紅切、【集韻】【韻会】謨蓬切、音は「蒙」と同じ。【集韻】に元は「懵」と作り、あるいは「夢」に従う「懜」とも作る。「懜懜」は無知の様を表す。一説に惭愧の義あり。また【集韻】謨中切。元は「儚」と作る。【爾雅・釈訓】に「儚儚、惛乱なり」とあり、あるいは「懜」とも作る。また【集韻】弥登切。「顭」と通じ、義同じ。