康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 697 ページ)
【巳集下】【牛部】牡;康煕筆画:7;頁碼:697 頁 11 行。【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】莫后切、音「母」に同じ。【説文】雄なる畜を指す。字形は「牛」を偏旁とし、「土」を声旁とする。【詩・邶風】雉鳴きて其の牡を求む。【伝】飛禽の性を雌雄と称し、走獣の性を牝牡と称す。【箋】人の求める所、真に求むべき所に非ざるを喩う。【疏】雌雉鳴くも、却って走獣の牡を求めて鳴くは、常理に合わざるなり。また【礼・檀弓】雄麻をもって作る喪帯を指す。【儀礼・喪服伝】牡麻とは枲麻のことなり。また【前漢・郊祀志】牡荆をもって幡旗を描き、上に日月・北斗・飛龍を載す。【注】李奇曰く、牡荆をもって幡旗の柄と為す。如淳曰く、牡荆とは実を結ばざる荊条なり。晋灼曰く、牡とは節間相対称せざるを指す。月暈の時にこれを刻みて符券と為し、以て病人を鎮服す。また【前漢・天文志】長安の章城門、門の鍵自ら失わる。【注】師古曰く、牡とは内より門を閉づる所の物なり。鉄をもって作る。また牡丘は地名なり。【春秋・僖公十五年】牡丘に会盟す。また山名なり。【山海経】牡山、山上に紋石多し。また【集韻】満補切、音「姥」に同じ。禽類の雄もまた牡と称す。【集韻】或いは(ある異体字)と書く。