康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 531 ページ)
【辰集中】【木部】棉。康煕筆画:12。頁碼:531 頁下段 24 行目に同じ。また『広韻』に「木綿、樹の名」とあり。『南史・高昌国伝』に「一種の草あり、その実蚕繭のごとく、中の糸を細き緒となし、白疉と名づく。これをもって布を織れば、甚だ柔軟にして潔白なり」という。『演繁露・唐環王伝』に「すなわち古貝草なり。その花を紡いで布となし、粗なるを貝といい、精なるを氎という」という。『張勃・呉録』に「交趾安定県に木綿の樹あり、高さ一丈余り」という。『通鑑』に「梁の武帝、木綿をもって黒き帳を送れり」という。『史炤・釈文』に「木綿は江南に多く、春二三月に種を下し、苗出づれば一月に三度草を鋤り、秋に至り黄花を開き実を結ぶ。熟するを待ちて、その果皮四瓣に裂け、中に綿のごときもの綻び出ず」という。按ずるに、『本草』に木綿に草本と木本との二種ありと記す。また『広韻』に「屋聯綿」という。