康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 333 ページ)
【寅集中】【巾部】帽;康煕筆画:12;頁碼:333 頁 19 行。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「莫報切」、音は〇。『釈名』に「冒なり」とあり。『説文』には本字を「冃」作る。徐鉉曰く、「今は帽と作る」。帽の名は冠に似たり。その義は頭を蒙ぐを取るにして、元は纚なり。古は冠に帽なく、冠の下に纚ありて、絲帛を以て之を作る。後人ここに因りて冠の上に帽を加え、あるいは纜を裁して帽と為す。皇帝の乗車して閒居するより下りて、爵なき庶人に至るまで、皆これを着く。江東の時、山野の人既に帽を着け、士人も亦たしばしば見るべし。ただ頂圏なかりしのみ。後に始めてその頂を高うす。『隋書・礼儀志』に、「帽は天子より下りて庶人に至るまで通じて用い、白紗を以て作るを高頂帽と名づく。また黒繒及び雑紗を以て作る者あり、頂高くして下に裙辺あり。大概定準なし」という。『唐書・車服志』に、「烏紗帽は公事に服し、賓客を宴見する時の服なり」という。また通じて「冒」と作る。『史記・絳侯世家』に、「薄太后、冒絮を以て文帝に投ず」とあり。注に應劭曰く、「額は絮巾なり」。晋灼曰く、「巴蜀異物志に、『頭の巾は冒絮なり』という」と。