康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1318 ページ)
【戌集上】【金部】鎦。康煕筆画 18、頁碼 1318-04。『唐韻』『集韻』『正韻』に「力求切」、音「留」に同じとあり。『説文』に「殺す」と釈す。徐鍇曰く、「『説文解字』に『劉』の字はなく、偏旁にこの字形あるも、史伝に見えず、これすなわち『劉』なるべし。形は金に従い丣に従う。『刀』の字の屈曲変形にして、伝写の際誤って『田』と成れるのみ」。按ずるに、『玉篇』によれば、これは『劉』の古文字形なり。また『集韻』に「力救切」、音「溜」に同じとあり。梁州にて鍋を「鎦」と称す。『揚子・方言』に、「飯を蒸す甑は、函谷関以東のある地方にてこれを『酢鎦』と称す」とあり。