康熙字典解説
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【子集下】【刀部】劉;康熙画数:15;頁碼:144 頁上段 39
古文は「鎦」と作る。
【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】に「力求切」と音し、読みは「留」に同じ。
【説文解字】に「殺す」と釈す。
【書経・盤庚】に「重我民、無尽劉」(意訳:我が民を重んじ、ことごとく殺し尽くすことなかれ)とあり。
【詩経・周頌】に「勝殷遏劉」(意訳:殷に勝ち、杀戮を止む)とあり。
【左伝・成公十三年】に「劉我辺陲」(意訳:我が辺境を侵す)とあり。
また【爾雅・釈詁】に「劉、陳なり」(陳べ、布くの意味)と釈す。
【疏】に「敷布し、散布す」と釈す。
また【爾雅・釈詁】に「劉、楽なり」(疎らにして均ならざる貌)と釈す。
【疏】に「樹木の枝葉の疎らにして均ならざる様を楽という」と釈す。
【詩経・大雅】に「捋采其劉」とあり。
【毛伝】に「劉とは、(枝葉が)曝されて疎らとなる様を指す」と釈す。
また【爾雅・釈木】に「劉とは劉杙(一種の樹)を指す」と釈す。
【注】に「劉樹は山中に生ず」という。
【疏】に「劉はまた劉杙といい、その実は食うべし」と釈す。
また姓なり。
【韻会】に「劉姓には二十五の郡望あり、みな陶唐氏の劉累の後に出づ」と記す。
また【集韻】に「力九切」と音し、上声にして「好し」の意味。
また【集韻】に「竜珠切」と音し、読みは「鏤」に同じく、「殺す」の意味。漢代の礼制に、立秋に「貙劉」の祭祀あり(獣を殺して祀る祭)。
また【同文備考】に「鐂」と作る。