康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1296 ページ)
【戌集上】【金字部】釦;康煕筆画:11;頁碼:1296 頁第 16。『唐韻』『正韻』に苦厚切、『集韻』『韻会』に去厚切とあり、音は口(コウ)と読む。『説文解字』には「器の口に金属を飾る」と釈す。『後漢書・鄧皇后紀』に「蜀・漢の地に釦器を生じ、九帯・佩刀等を復た徴調せず」と見える。注に「釦、音は口。金銀をもって器の縁を飾るを謂う。また彫刻し鏤めるを指す」とある。班固『西都賦』に「墀は漆を以て飾り、釦砌は彫刻せる墀を謂う」と見え、注に「墀は階なり。漆を以て階を飾る。釦砌は彫刻鏤刻せる階を謂う」とある。揚雄『蜀都賦』に「彫刻鏤刻せる釦器は、多くの工匠と技を要す」と見える。また『韻会』に「歓騰して喧動するを指す」とあり、『呉語』に「三軍みな譁釦して軍旅を振う」と見え、注に「譁釦は歓呼を指す。韋昭曰く、釦は叩撃・敲打のごときものにして、金属を敲く音を指す。譁は歓呼を指す」とある。また『集韻』に丘堯切とあり、音同じ。また『正字通』に「俗称して衣服の鈕を釦と為す」と見える。