康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1154 ページ)
【酉集上】【言部】詎;康熙画数:12;頁碼:1154 頁第 16。【唐韻】其呂切。【集韻】【韻会】【正韻】臼許切。音は巨。【説文】に「詎は、猶豈なり」とある。【荘子・大宗師】に「庸詎か吾が所謂天なるものの人にあらずと知るべけんや」。【後漢書・光武紀】に「天下詎か知るべくして長者を閉ざすべけんや」。【宋書・沈約自序】に「若し一介を馳せば、四方詎か応ぜざらん」。また【玉篇】に「止むなり、至るなり、格るなり」とあり。また巨に通ず。【前漢書・高帝紀】に「沛公先ず関中の兵を破らずんば、公巨か能く入るべけんや」。顔師古の注に「巨は詎と読み、猶豈なり」とある。また【広韻】【集韻】【韻会】に其據切、巨は去声。義同じ。また【字林】に「未だ知らざるの詞なり」とあり。【正字通】に「【読書通】は詎を渠・鉅・遽に通ずとするも非なり」とある。考証:また【広韻】【集韻】【韻会】に其據切、巨は上声。義同じ。謹んで按ずるに、其據切は去声にして上声にあらず。故に「上」の字を謹んで「去」の字に改む。