康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 349 ページ)
【寅集下】【広部】廏。康煕筆画:14。頁碼:349 頁下段 25。古代文献に曰く、『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に音は居又切にして、救と同音。『説文解字』に「馬の厩なり」と釈す。『釈名』に「廏とは勼の義なり。勼は聚るの義にして、生ける馬の聚まる所なり」と釈す。『周礼・夏官・校人』に「三乗を一皂とし、三皂を一系とし、六系を一廏とし、六廏を一校と為す」と記す。注に「乗より廏に至るまで、総数二百一十六馬なり」とある。『詩経・小雅』に「乗馬廏に在り」と記す。また官名の称とも為す。『左伝・襄公十五年』に「養由基宮廏尹と為る」と記す。『昭公二十七年』に「左尹及び中廏尹」と記す。『唐書・百官志』に「典廏署令は牛馬を飼育し、雑畜の需用を供給す」と記す。また姓とも為す。『姓考』に「楚の令尹子文の曽孫弃疾廏尹と為り、以て官を氏と為す」と記す。考証に曰く、『左伝・襄公十五年』の「養由基官廏」は、謹んで原文に従い「官」を「宮」に改め、「廏」の下に「尹」の字を加うべし。