康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 268 ページ)
【丑集下】【女部】嫁;康煕筆画:13;頁碼:268 頁上段 33。『広韻』古訝切、『集韻』『韻会』居迓切、『正韻』居亜切、音は駕。『説文』に「女子、夫家に出嫁す」とあり。一説に「嫁」はすなわち「家」なるがゆえに、婦女の出嫁を「帰」という。『揚子・方言』に「自家を出づるを嫁と謂う」。『礼記・内則』に「女子二十にして嫁ぐ」。『曲礼』に「女子、聘あらば纓を佩ぶ」。註に「纓を繋げて、既に所属あるを示す」とあり。『周礼・地官』に「媒氏、殤者の婚嫁を禁ず」。訂義に「死者のために配偶を求めるを指す」とあり。また「往く」の義にも通ず。『列子・天瑞篇』に「列子、鄭の園圃に四十年住みて、知る者なく、まさに衛に往かんとす」とあり。また禍患を他人に推し移すを嫁という。『史記・趙世家』に平陽君趙豹曰く「これ禍患を趙国に移さんと欲するなり」。考証:『周礼・地官』に「媒氏、夫の殤者に嫁ぐを禁ず」。註に「死者のために夫を求めるを謂う」とあり。謹んで按ずるに、原文の「禁」字の下に「夫」字を省略せり。「死者を以て夫を求める」との一語は『周礼』の訂義に出づるがゆえ、謹んで「註」の字を「訂義」に改め、「而」の字を「者」の字に改む。