康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 635 ページ)
【巳集上】【水部】渾;康煕筆画 13、頁 635。『唐韻』戸昆切、『集韻』『韻会』『正韻』胡昆切、音は魂。『説文』に「混流の聲」とあり。枚乗『七発』に「沌沌渾渾」と見え、注に「渾渾とは水波相従うさま」、また低窪なるさまを指し、また濁りを指す。『老子・道徳経』に「渾渾沌沌として濁水の若し」とあり。また広大なるを指す。班固『幽通賦』に「渾元物を運ぶ」とあり。また胚渾とは、胚胎のごとく渾然一体なるを指す。郭璞『江賦』に「胚胎に似て渾然として未だ凝結せざるがごとし」とある。また斉同・混同を指す。孫綽『天台賦』に「万物を混同して深く観照す」とあり。また『集韻』に戸袞切、音は溷。豊沛なる水流を指す。一説に雑乱せる水流を指す。『前漢書・劉向伝』に「賢と不賢と雑りて分別なし」とある。また『揚子・方言』に「渾は盛大の義」、注に「們渾は肥満のさま」とある。また『爾雅・釈詁』に「渾は墜落の義」、注に「水落ちるさま」とある。また姓とする。『左伝』に鄭の大夫渾罕と見える。また古本切、音は袞。「滾」に通ず。大水奔流するさまを指す。『荀子・富国篇』に「財貨滾滾として泉源の若し」とある。