康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1340 ページ)
【戌集上】【門部】闔;康煕筆画:18;頁碼:1340 頁 02 行
【唐韻】胡臘切【集韻】轄臘切【韻会】曷閤切【正韻】胡閤切、音は合。
【説文】門の扇なり。
【爾雅・釈宮】闔を扉と謂う。
【疏】闔は扇なり。
【礼記・月令】仲春の月、乃ち闔扇を修む。
【注】木を用うるを闔と曰う。
【左伝・襄公十八年】枚を以て闔を数う。
【注】闔は門の扇なり。
【史記・宋微子世家】牧の歯を門の闔に著く。
【注】闔は門の扇なり。
又【韻会】双なるを闔と曰い、門を闔うなり。単なるを扇と曰い、戸を扇ぐなり。
又【説文】閉じるなり。
【易・繋辞】戸を闔うを坤と謂う。
【疏】万物を閉蔵するを謂う、室の其の戸を閉闔するが若し。
【左伝・襄公十七年】吾らが儕小人、皆闔廬有り、以って燥湿寒暑を辟く。
【注】闔は、戸口の閉塞を謂う。
又苫なり。
【周礼・夏官・圉師】墙を茨くときは闔を翦る。
【注】闔は苫なり。
又【正韻】総じて合わせるなり。
【後漢書・張倹伝】倹曹氏の世徳已に萌えるを見、乃ち門を闔いて車を懸け、政事与らず。
【前漢書・武帝紀】今或いは郡を闔うに至りて、一人を薦めず。
【注】一郡の中を総べるが故に、闔郡と曰う。
又【広韻】閶闔。
【前漢書・礼楽志】閶闔に遊ぶ。
【注】閶闔は天門なり。
【淮南子・原道訓】閶闔を排し、天門を鑰す。
【注】閶闔は、始めて天に昇るの門なり。
又風なり。亦た閶闔と名づく。
【史記・律書】閶闔の風、西方に居す。
又語助詞なり。
【荘子・列御寇】闔れぞ嘗て其の良きを見んや、既に秋栢の実と為れり。
【注】闔は語助なり。
又【則陽篇】日と共に物化せる者は、一ならずして化せざる者なり、闔れぞ嘗て之を舎けんや。
【注】言わく何ぞ試みに其の為す所を舎てざらんや。
又国名なり。
【前漢書・湯伝】又使を遣わして闔蘇・大宛諸国の歳遺を責む。
【注】闔蘇は国名なり。康居の北一千里に在り。
又人名なり。
【荘子・人間世注】顔闔は、魯の賢人隠者なり。
考証:【周礼・夏官・圉師】「墙を茨くときは闔を剪る」。謹んで按ずるに、「剪」の字は下に羽に従う。今「翦」に改む。