康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 710 ページ)
【巳集下】【犬部】狟;康煕筆画 10;頁碼 710-01。『唐韻』『集韻』に胡官切、音は桓。『説文解字』に「犬の行く貌」とあり、形は犬に従い亘声なり。『尚書』の「尚狟狟」を引く。按ずるに、今の『尚書・周書・牧誓』は「桓桓」に作る。また『韻会』に「貆」は「狟」に通ずとし、貉の類を指す。『淮南子・斉俗訓』に「狟・狢は堤に遇えば去らずしてこれに沿う」と見える。按ずるに、『広韻』『集韻』では「狟」を犬の行く貌とし、「貆」を貉の類として両字を別立す。『韻会』では「狟」を単独で立てず、「貆」の注に附してこれも貉の類とする。『正韻』に至りては、なんと「狟」を採用して「貆」を削り、専ら貉の類と釈するも、これ誤りなり。また『集韻』に許元切、音は萱。本字は「貆」にして、貉の類を指す。