康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1286 ページ)
【酉集下】【酉部】醢。康煕筆画:17。頁碼:1286 頁下段 21 行。『唐韻』『正韻』呼改切、『集韻』許亥切。音は「海」に同じ。『説文解字』に「肉醤なり」と釈す。『詩経・大雅』に「肉醤と肉汁を以て献ず」とあり。『疏』に「醢は即ち肉汁なり」という。『礼記・曲礼』に「肉醤を啜るべからず」とあり。『疏』に「醢は肉醤なり。醤は鹹なるべきものにして、客もし之を啜らば、醤の淡きに過ぎるを示すなり」という。『周礼・天官』に「醢人、四豆の実を掌り、麋臡・蠃醢・蜃醢・蚳醢・兎醢・魚醢・雁醢を司る」とあり。『注』に「凡そ肉醤を作るには、必ずまず肉を乾し、次いで之を細断し、黍・麹・塩を和え、美酒を以て漬し、塗して甕に入れ、百日にして成る」という。鄭司農曰く「骨なきを醢と謂う」。また烹煮を指す。『史記・魯仲連伝』に「吾は秦王をして梁王を烹せしむべし」とあり。『前漢書・班固叙伝』に「然れども終に鑊に入れられて死し、烹裂の刑を受く」とあり。また『韻補』に「葉音は虎李切に協い、音は喜に同じ」という。『楚辞・九章』に「忠必ず用いられず、賢必ず採られず。伍子胥禍に逢い、比干醢にせらる」という。