康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 897 ページ)
【未集上】【竹部】簋;康煕筆画:17;頁碼:897 頁下段 27。古文に朹と作る。『広韻』居洧切、『集韻』『韻会』矩鮪切、『正韻』古委切、音は晷。『説文』に「黍稷を入れる方形の器」とある。『広韻』に「簠・簋は祭器にして、斗二升を受ける。内円外方なるを簋と曰う」とある。『周礼・冬官考工記』に「旊人は簋を作り、実は一觳、高さ一尺」とある。疏に「宗廟の祭には木製の簋を用い、今ここに見る瓦製の簋は、天地および外神の祭に用いる。質を尚び、器に陶瓠を用いるの意なり」とある。『易・損卦』に「二簋、享るに用うべし」とあり、注に「離は日なり。日の体は円なり。木を為す。木器は円なり。簋の象なれば、則ち簋も亦た木をもって之を作るなり」とある。『詩・秦風』に「于我乎、毎食四簋」とあり、伝に「四簋とは、黍・稷・稲・粱なり」とある。『周礼・地官』に「舎人、凡そ祭祀に簠・簋を共す」とあり。『儀礼・公食大夫礼』に「宰夫東面して坐し、簋の会を開き、各々其の西に郤く」とある。『史記・太史公自序』に「墨者は堯舜を尚び、其の徳行を道いて、土簋を食すと曰う」とあり、注に「土をもって簋を作る」とある。考証:伝に「四簋、黍・稷・稲・梁」とあるが、謹んで原文に照らし「梁」を「粱」に改む。『史記・太史公自序』に「墨者は堯舜を尚び、其の徳行を道く」とあるが、謹んで原文に照らし「堯舜を尚ぶ」を一句とし、「其の徳行を言う」を一句とする。「言」の字は省くべからず、謹んで「言」の字を増す。