康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1258 ページ)
【酉集下】【辵部】逢;康熙筆画 14;頁碼 1258 頁 16 行。【唐韻】【集韻】【韻会】符容切、音縫。【説文】遇うなり。辵に従い、峰を省きて声とす。【正韻】値うなり。【左伝・宣公三年】不逢不若。【書・洪範】子孫その逢吉。また【正韻】迎えるなり。【揚子・方言】逢迎は逆なり。関より西において、あるいは迎えといい、あるいは逢という。また逆なり。【前漢・東方朔伝】逢占射覆。【注】事を逆占する、猶お逆刺すと言うがごとし。また大なり。【礼記・儒行】逢掖の衣を着る。【注】衣の掖下広大なるなり。また閼逢、歳名なり。【爾雅・釈天】太歳甲に在るを閼逢と曰う。【注】万物の鋒芒出でんと欲するも、壅遏して未だ通ぜざるを言う。また縫に通ず。【礼記・玉藻】深衣の縫斉は要の倍なり。【注】縫、あるいは逢と為す。また有逢、国名なり。【左伝・昭公二十年】有逢伯陵これに因る。【注】逢伯陵は殷の諸侯なり。また姓なり。斉の逢丑父。また【広韻】【韻会】蒲蒙切、【集韻】【正韻】蒲紅切、音蓬。鼓の声なり。【詩・大雅】鼉鼓逢逢。また【前漢・司馬相如伝・封禅書】大漢の徳、逢涌原泉。【注】逢は読みてに若し、熢火の昇るがごとく、原泉の流るるがごとしを言う。また方方に叶い、音房。【韓愈の詩】蕭条千万里、会合安か逢ぶべけん。上に叶い江に下り郷に叶う。按ずるに夅に従う者は音龎、夆に従う者は音縫・音蓬。【顔氏家訓】逄と逢の別、豈に雷同すべけんや。考証:符容切、音蓬。謹んで按ずるに、逢は冬韻に在り、蓬は東韻に在り、逢字は蓬と音せず。謹んで広韻に照らし、逢字と同音の字を縫と改む。【爾雅・釈歳】太歳甲に在るを閼逢と曰う。謹んで原書に照らし、釈歳を釈天と改む。