康熙字典解説
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【寅集下】【彳部】得;康煕字典筆画:11 画;頁碼:第 367 頁第 31 列
古代音韻拠り所:【唐韻】【正韻】多則切に注す。【集韻】【韻会】的則切に注し、音「徳」に同じ。
【説文解字】に曰く、「行きて獲る所あり」。
【玉篇】に曰く、「取る」。
【韻会】に曰く、「凡そ求むる所有りて獲るを皆『得』と謂う」。
また「与え、あるいは受くるも亦『得』と称す」。
【易経・乾卦】に曰く、「獲るを知って失うを知らず」。
【礼記・曲礼】に曰く、「財に臨みて苟しくも取らず」。
【左伝・定公九年】に載す、「凡そ器を得るを『得』と謂い、得て用いるを『獲』と謂う」。
【孟子】に曰く、「求めれば則ち之を得」。
また「貪求」を指す。
【論語】に曰く、「貪得を戒むべし」。
また【韻会】に載す、「人と投合するを『相得』と謂う」。
【王褒・聖主得賢臣頌】に曰く、「精神を専らにし、互いに配合して愈々彰わる」。
また「得得」は唐代の方言にして、「特意・特地」の意なり。
【全唐詩話】に載す、「貫休蜀に入るや、詩を以て王建に投贈して曰く、『一瓶一鉢漸く老い、千山万水特地に来たる』」。
また葉韻は都木切に読み、音「篤」に同じ。
【老子・道徳経】に曰く、「罪は欲を縦にするより大なるなく、禍は足るを知らざるより大なるなく、過は得んと欲するより大なるなし」。
【易林】に曰く、「市に入りて鹿を尋ぬれど、頭脚を見ず、朝より暮に至るまで、ついに一無所獲」。
【集韻】に載す、「或いは『𢔶』と作る」。