康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1497 ページ)
【亥集中】【鳥部】鶿;康煕筆画:21;頁碼:1497 頁 04 行。『広韻』疾之切、『集韻』『韻会』牆之切、『正韻』才資切、音は兹。鸕鷀は水鳥なり。『埤雅』に「鳥、鶂に似て黒し」とあり。一名を鷧という。『爾雅・釈鳥』に「鶿鷧」と見え、郭璞の注に「鸕鷀なり」とある。李時珍曰く、「韻書に盧と兹は皆黒を意味す。この鳥の色深く黒ければ、故に名づく。鷧とは、その声自ら呼ぶなり」。また水老鴉ともいい、烏鬼ともいう。『夔州図経』に「夔州の人、鸕鶿をもって魚を捕り、これを烏鬼という」とあり。杜甫『遣悶詩』に「家家烏鬼を養う」と見える。『楊孚異物志』に「鸕鶿は深水に没して魚を取り食う。卵を生ぜずして池沢に雛を孕み、既に胎にしてまた吐いて生ず。多きは七八を生じ、少なきは五六を生ず。相連ねて出づること絲緒のごとし」とある。『正字通』に「鸕鶿、俗に慈老と呼ぶ。人これを買ひ飼ひ、縄をもってその嗉を約す。小魚のみ通じて大魚は下らず。時に呼んで之を取り、復た遣り去る。嘴は鉤のごとく曲がり、喉は湯のごとく熱く、魚喉に入れば即ち爛ず。味美ならず」とある。また『広韻』子之切、『集韻』津之切、音は孜。義同じ。