【卯集下】【斤部】斥;康熙画数:5;頁碼:479 頁 05 行。【広韻】【集韻】【韻会】【正韻】昌石切、音「尺」に同じ。義は「

」に同じく、追い払う・遠ざけるの意。【左伝・昭公十六年】大国の索求に対し、礼をもってこれを斥けずんば、いかにして足らんや。【史記・淮南王伝】淮南王、郎中令をして(ある官吏らを)斥けて罷免せしむ。【註】すなわち屏棄し斥退するの意。また【書・禹貢】海辺に広大にして耕すべからざる塩鹸の地あり。【釈文】「斥」とは土地に塩鹸を含むをいう。【前漢・刑法志】山川および低窪の塩鹸の地を除く(その面積を算に入れず)。また【周礼・冬官考工記・弓人】に「斥蠖」とあり。【註】尺蠖を指す、屈伸して爬う虫なり。また【左伝・襄公十一年】に「納斥」とあり。【註】完備せず、整わざるを指す。【史記・李広伝】しかるに(李広の軍)もまた遠く偵察し瞭望して、未だ侵害を受けず。【註】索隠に曰く、斥は量り測るの意。「

」は見る・観察す・瞭望するの意なり。また【左伝・襄公三十一年】盗賊多く、至るところに満つ。【註】諸所に満ちて見え、甚だ多きを形容す。また【史記・司馬相如伝】辺関の範囲を拓き拡ぐ。【註】斥は拡大の意。また【前漢・恵帝紀】土地を開拓する者を視る。【註】如淳に曰く、斥は開拓の意。また【後漢・孔融伝】皇帝の車駕に擬し指称す。【註】斥は指向し指称するの意。また【張衡・西京賦】深坑と沼沢の縁を越ゆ。【註】斥は沼沢の岸を指す。また山の名なり。【爾雅・釈地】東北の美産に、斥山に出づる文ある獣皮あり。按ずるに、『釈文』音「尺」に注す。『広韻』『集韻』これを「禡」韻に入れ、音「充夜切」として、みな「

」に作るは、恐らく誤りならん。また姓なり。【正字通】『姓纂』を見よ。また【集韻】音「闥各切」、「託」に同じ。【荘子・田子方】精神奔放して八方極遠之处に至る。【註】「揮斥」とは放纵・奔放の意。また【集韻】音「恥格切」。「坼」に同じ。詳しくは土部「坼」の註を見よ。また【韻補】葉音「敕略切」に読む。【史記・太史公自序】君王(趙幽繆王)遷りて邪淫乱れ、良将(李牧)これにより斥逐さる。上文の「爵」の字と韻を協す。