康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 583 ページ)
【辰集下】【歹部】殯;康煕筆画 18、頁 583。『唐韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「必刃切」、音は「儐」に同じ。『説文』に「死人を棺に入れて後、遷して葬らんとする霊柩を、賓客のごとく扱う」とあり。『釈名』に「西壁の下に霊柩を飾るを殯という」とあり。『礼記・檀弓』に「霊柩を五父の衢に停むれば、人々これを見て皆葬すと思えり。これ柩を引くにあらず、実に柩を停むるなり」とあり。鄭玄の注に「愼は引と読む。柩を停むるには輤をもって棺を飾りて之を牽き、葬るには柳霎をもって棺を飾りて之を牽く」とあり。また『檀弓』に孔子曰く、「夏人は霊柩を東階の上に停めたり、これなお主人の位に在るなり。殷人は霊柩を堂の両柱の間に停めたり、これ賓主の間に処するなり。周人は霊柩を西階の上に停めたり、これを賓客として扱うなり」とあり。また送葬の歌を『虞殯』という。『左伝・哀公十一年』に「公孫夏その属に命じて『虞殯』を歌わしむ」とあり。また巫をして柩を停むるの凶邪の気を祓うを祓殯という。『左伝・襄公二十九年』に「凶邪を祓いて後に衣を贈りて入殮す」とあり。また借りて埋没の意に用う。『孔稚圭・北山移文』に「道家の書久しく埋没し、説法の座久しく荒廃す」とあり。