康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1351 ページ)
【戌集中】【阜部】陛;康煕筆画:15;頁碼:1351 頁第 10 行
【唐韻】傍礼切【集韻】【韻会】部礼切、音は「ビ」。
【説文】高い階段に昇ることをいう。
【玉篇】天子の階をいう。
【戦国策】秦の舞陽、地図の箱を奉じ、次いで進みて陛に至る。
【前漢・東方朔伝】この時、朔、殿下に戟を陛に立てたり。
また【王莽伝】朱戸に陛を納む。
【注】孟康曰く、納は内なり。殿台の際に陛を鑿りて露わならしめざるを謂う。師古曰く、尊者は露わにして陛に昇るを欲せず、故に之を溜に内すという。
また天子を陛下と称す。
【史記・秦始皇本紀】今海内、陛下の神霊に頼り、一統して皆郡県となる。
【蔡邕・独断】天子には必ず近臣あり、兵を執りて陛側に立ち、以て不虞を戒む。群臣天子と言をなすに、指斥することを敢えず、故に陛下に在る者を呼んで之に告げ、以て尊ぶの意を通ず。
【集韻】あるいは「𨻼」に作る。
【篇海】別に「𨺏」に作る。
また【韓愈・曹成王辞】王にも子あり、王の所に処す。旧のみを視て、蹶蹶陛陛、実に取り実に似たり。詩を其の碑に刻み、示すこと止まるなし。
【注】陛陛は比比のごとく、層級众多なるを言う。一说に曰く、王の子孫日益盛大にして、階陛を歴て堂に昇るがごとしという。
また【正韻】毗意切、音は「避」。義同じ。
【海篇】別に「𨺏」に作る。按ずるに諸韻書に陛字は皆上声のみに止まり、惟だ正韻に去・上の二音あり、今これを存す。『正字通』は去声を正音と為すも、非なり。