康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 532 ページ)
【辰集中】【木部】棗;康煕筆画:12;頁碼:532 頁下段第 18。古代文献に曰く:【唐韻】【集韻】【韻会】、子皓切にして音「蚤」に同じ。【説文解字】に曰く、果実の名なり。【小爾雅】に曰く、棘樹の実を棗と謂う。【埤雅】に曰く、実の大なるを棗とし、小なるを棘とする。字形より見れば、「朿」は棘なり。「朿」二つ重ねて棗となる。これ棗樹の枝は上に高く聳え、棘樹の枝は低く垂るるが故なり。また【儀礼・士昏礼】に曰く、新婦舅に拝謁するに棗と栗を贄とす。【疏】に曰く、これは「早く自ら謹んで整う」を寓意するなり。棗は「早」を象り、栗は「粛」を象る。【聘礼】に曰く、国君の夫人使者を労して、下大夫をして二つの簠に盛らしめ、両手に捧げて進ずる。【注】に曰く、右手に棗を持ち、左手に栗を持つ。【疏】に曰く、棗は美なるが故に右手に持つ。また「酸棗」は地名なり。【前漢・地理志】に陳留郡に属すと記す。また棗姓あり、潁川棘子成の後裔にして、仇を避けて姓を棗と改むる者なり。按ずるに、棗と棘の二字は【説文解字】において別に「朿」部を設けたりしが、今木部に併合せり。