康熙字典解説
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【酉集下】【邑部】郰。康煕筆画 15、頁碼 1273 第 17。『唐韻』『正韻』側鳩切、『集韻』甾尤切、音は鄒。『説文』に「魯国の下等の城邑にして、孔子の郷里なり」とある。『左伝・襄公十年』に「郰の人紇(叔梁紇)門を持ち上げて、困れる者を出さしむ」とある。注に「郰は魯の県なり。また姓とす」とある。『礼記・檀弓』に「孔子幼くして父を失ひ、その墓所を知らず、郰曼父の母に問ふ」とある。また「鄹」に通ず。『論語』に「誰か鄹人の子の礼を知るというや」とある。また「陬」に通ず。『史記・孔子世家』に「孔子、魯国昌平郷の陬邑に生まる」とある。また『集韻』に緒纂切、音は選。亭の名。新豊に在り。俗に「」(字形欠)と書く。考証:『礼記・檀弓』「孔子幼くして父を失ひ、その墓所を知らず、郰曼父の母に問ふ」の条は、原文に従い「父墓」を「其墓」に改む。『史記・孔子世家』「孔子、昌平陬邑に生まる」の条は、原文に従い「于」の後に「魯」の字を加う。