康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1154 ページ)
【酉集上】【言部】詐;康煕筆画:12;頁碼:1154 頁 20 行
『唐韻』『集韻』『正韻』に側駕切とあり、『韻会』に側嫁切とあり、音は「柤」の去声に似る。
『説文解字』に「欺く」とある。
『爾雅・釈詁』に「偽り」とある。
『正韻』に「詭詐狡猾」とある。
『左伝・宣公十五年』に「我れ汝を詐らず、汝も我を防ぐなかれ」とある。
『礼記・楽記』に「知者は愚者を詐る」とあり、『疏』に「これ愚なる者を詐るを謂う」と解説する。
『周礼・地官・司市』に「賈民を用いて偽を禁じ詐を除く」とあり、『疏』に「物に偽あるを禁じ、人の虚偽・詐僞を除かしむ」と解説する。
『晋書・刑法志』に「信に背き巧を隠すを詐と曰う」とある。
『荀子・修身篇』に「悪を隠すを詐と曰う」とある。
『説苑・貴徳篇』に「巧なる詐は拙なる誠に如かず」とある。
また「猝然・倉促」の義にも通ず。
『公羊伝・僖公三十三年』に「詐戦は日を記さず」とあり、『注』に「詐とは猝然・倉促の謂にして、斉の方言なり」と解説し、『疏』に「『春秋』の体例として、予め期を約して陣を対する戦いは日を記し、卒然として襲う戦いは月のみを記す」と解説する。
また葉音に側下切あり、音は「柤」の上声に似る。
『王安石・曾巩に寄すの詩』に「吾よく諒直を好むも、世あるいは詭詐ならん」とあり、葉韻の上字は「写」、下字は「者」なり。
また葉音に荘助切あり、音は「阻」の去声に似る。
『国語・晋語』に「人を詐りて反って人に詐られ、果してその財を失えり」とある。
『呂氏春秋・情欲篇』に「志は動きやすく軽浮にして固まらず、勢に凭り巧を好んで心に詐満つ」とある。
また葉音に側箇切あり、音は「佐」に似る。
『漢書・叙伝』に「法度なく、民肆せて詐る。上を逼り下を併せ、大いに財を聚敛す」とある。