康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1193 ページ)
【酉集中】【豆部】豓;康煕筆画:27;頁碼:1193 頁 33 行
【唐韻】【集韻】【韻会】【正韻】以贍切、塩去声。
【説文】美しくて背が高いこと。豊に従う。豊は大きいことを示す。声符は「豓」。
【徐曰】容貌や顔色が豊満であること。
【揚子・方言】美しいの意味。宋・衛・晋・鄭の間では「豓」という。一説に秦・晋の間では美しい容色を「豓」という。
【注】光輝があって艶やかなることをいう。
【詩・小雅】艶なる后(褒姒)まさに勢いを得たり。
【左伝・桓公元年】麗しくして艶なり。
また【正韻】光輝が鮮明なるさま。
【晋書・衛恒伝】筆を揮じて細絹に就けば、光輝あって艶なり。
【韓愈・張籍を調ぶるの詩】光芒万丈長く垂る。
また放縦なるさまを形容す。
【潘岳・笙賦】浮泛にして放縦かつ艶なり。
また曲名を指す。
【左思・呉都賦】荊の艶曲、楚の舞。
【注】豓は楚の歌曲を指す。
また県名を指す。
【唐書・地理志】楽豓県、芝州忻城郡に属す。
また【集韻】時に「閻」に作る。
【前漢・谷永伝】閻妻(褒姒)驕りて煽惑し、日に不善を増す。
また【増韻】羨むの意味。
【韻会】「塩」に通ず。
【礼・郊特牲】「諸利を塩す」。
【注】塩は「豓」に読む。人を欣び羨ましむ。
按ずるに、韻書には通常「艶」と作る。『六書正訛』別に「艷」「灧」に作るのは非なり。