康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 1172 ページ)
【酉集上】【言部】諺;康煕筆画:16;頁碼:1172 頁 09 行。古文。【唐韻】魚変切。【集韻】魚戦切。【韻会】疑戦切。音は彥。【説文】に「伝言なり」とあり。【広韻】に「俗言なり」とあり。【書・無逸】に「乃逸乃諺」と見え、伝に「俚語を諺と曰う」と注す。【左伝・昭公元年】に「諺いわゆる老将知にして耄これ及ぶ」とあり。また唁・喭と同じ。【文心雕龍】に「諺とは直語なり。喪の言もまた文に至らず、故に弔も亦た諺と称す」とあり。【新論・正賞篇】に「子游、裼裘して諺し、曽参、指揮して哂す」と見え、【正字通】に按ずるに、諺は喭に通じて作る。弔唁は経すべて唁に従い、必ずしも諺を借りるにあらず。喤を【新論】に諺と作せるは、偶々譌誤なるのみ。また【集韻】魚旰切。【正韻】魚幹切。音は岸。【類篇】に「諺、自ら矜す」とあり。【増韻】に「畔喤、剛猛なり」とあり。【韻会】に「叛諺、恭しからざるなり」とあり。あるいは喤と作る。【論語註】を引いて「子路、畔喤に失す」とあり、正義に曰く「旧註は喤と作る。失言なり。子路の性行剛彊にして、常に喤して礼容に失するを言う」とす。考証:【左伝・昭公元年】「諺いわゆる老将至りて耄これ及ぶ」の条、謹んで原文を照らせば「将至」を「将知」に改むべし。