康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 703 ページ)
【広韻】【集韻】は「愚袁」の二字で反切し、音は「元」に同じ。【玉篇】に曰く、この獣は牛に似て三足あり。【集韻】は【山海経】を引いて言う、「乾山に獣あり、形は牛に似て三足あり、名づけて㹉とす」。○按ずるに、今伝わる【山海経】は「獂」と作る。【広韻】において「㹉」は牛に似たる獣と解し、「獂」は豕(豚)の類と解す。両字全く異なり。【山海経】の「獂」は当に牛偏に従うべく、【集韻】の所引は必ず善本なるべし。今刻本「獂」と作るのは誤りなり。覧はこの獣六足あり、㹉は三足あり。また【集韻】は「吾官」の二字で反切し、音は「岏」に同じ。野牛の名なり。その角は鞍の材に用うるべし。