基本情報
発音
YOU,MOCHIIRU TSUNE ANI
五行
土
吉凶
吉
命名の意味
康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 347 ページ)
【寅集下】【広字部】庸;康熙筆画:11;頁碼:347 頁 30 行目
古文【唐韻】【広韻】余封切【集韻】【類篇】【韻会】余封切、音は容。【説文】に「庸は用なり」とある。【書経・堯典】に「畴咨若時登庸」とあり、【伝】に「将に登りて之を用いんとす」と注す。【荘子・斉物論】に「是を用いずして諸の庸に寓す」とあり、「庸とは用なり。用とは通なり」と説く。
また【爾雅・釈詁】に「常なり」とあり。【易経・乾卦】に「庸言の信、庸行の謹み」とあり。【書経・皋陶謨】に「我が五礼より有庸哉」とあり、【伝】に「我が五等の礼を用いて之に接し、常ならしむ」と注す。
また【玉篇】に「功なり」とあり。【書経・舜典】に「能く奮庸して帝の載を熙め、百揆に宅せしむ者有り」とあり、【伝】に「庸は功なり」と注す。【晋語】に「功庸無き者は敢えて高位に居らず」とあり、【注】に「国の功を功と曰い、民の功を庸と曰う」と釈す。【周礼・天官・大宰】に「八統をもって王に詔し万民を馭す、五に保庸と曰う」とあり、【注】に「功有る者を安んず」と釈す。
また【地官・大司徒】に「庸をもって禄を制すれば、則ち民功に興る」とあり。
また【爾雅・釈詁】に「労なり」とあり。【疏】に「労苦を謂う」と釈す。
また【釈訓】に「庸庸は労なり」とあり。【疏】に「功庸有る者は皆労なり」と釈す。【詩経・王風】に「我が生之初いまだ庸無し」とあり、【箋】に「庸は労なり」と釈す。
また【広韻】に「和なり」とあり。【礼記・中庸疏】に「中和の用たるを記するが故なり」と釈す。
また【集韻】に「愚なり」とあり。【史記・周勃伝】に「才能凡庸に過ぎず」とあり。
また「豈(あに)なり」。【左伝・荘公十四年】に「庸非貳乎(あに二にあらずや)」とあり。【前漢・文帝紀賜尉佗書】に「雖も王之国なれども、庸独利乎(あに独り利あらんや)」とあり。
また租庸賦法。【唐書・食貨志】に「民の力を用うるに、歳二十日、閏は二日を加え、役せざる者は日に絹三尺を納む、之を庸と謂う」とあり。
また水庸。【礼記・郊特牲】に「坊与水庸を祭るは事なり」とあり。【注】に「水庸は溝なり」と釈す。【疏】に「坊は水を畜うる所以にして、亦た水を障うるなり。庸は水を受ける所以にして、亦た水を泄らすなり」と釈す。
また国名。【左伝・文公十六年】に「楚庸を滅す」とあり。【注】に「庸は今の上庸県にして、楚の小国に属す」と釈す。
また庸浦、地名。【左伝・襄公十三年】に「庸浦に戦う」とあり。
また姓。【姓譜】に「庸国の子孫、姓をもって氏と為す」とあり。【前漢・儒林伝】に「膠東の庸生」とあり。
また鄘に通ず。【前漢・地理志】に「邶・庸の民を邑に遷す、故に邶・庸・衛三国の詩、相与に風を同じくす」とあり。按ずるに『毛詩』は鄘に作る。
また墉に通ず。【詩経・大雅】に「是謝人に因りて、以て爾の庸を作れりとあり。【注】に「庸は城なり」と釈す。【礼記・王制】に「諸侯に附するを附庸と曰う」とあり。【注】に「附庸は小城なり」と釈す。
また傭に通ず。【前漢・欒布伝】に「窮困して斉に庸を売る」とあり。【注】師古曰く「庸作して顧を受けると謂う」と釈す。【司馬相如伝】に「庸保と雑作す」とあり。【注】師古曰く「庸即ち賃作者を謂い、保は庸の中の信任すべき者を謂う」と釈す。
また鏞に通ず。【詩経・商頌】に「庸鼓有斁」とあり。【伝】に「大鐘を庸と曰う」と釈す。
また叶して于方切、音は央。【琳・車渠椀賦】に「廉にして刿えず、婉にして章を成す。徳は聖哲を兼ね、行は中庸に応ず」とあり。
考証:また鄘に通ず。【前漢・地理志】「邶鄘の名を邑に遷す、故に邶鄘衛三国の詩、相与に風を同じくす」の条、謹んで原文に照らし両方の鄘の字を庸に改め、名を民に改む。【前漢・欒布伝】「窮困して庸を斉と売る」の条、謹んで原文に照らし与を于に改む。