【丑集下】【女部】媵;康煕筆画:13;頁碼:268 頁 07 行。『広韻』『集韻』『韻会』『正韻』に「以證切」、音「孕」に同じ。『説文』に「送る」と釈す。『釈文』に、古え同姓の諸侯が正妻を娶るや、同姓の二つの諸侯国が女子を陪嫁として送れり。『釈名』に、三品の官階にある女子を姫と称し、五品の官階にある女子を媵と称す。『左伝・成公八年』に、凡そ諸侯が女を嫁がせば、同姓の諸侯国は女子を陪嫁として送るべし、とあり。また酒を勧むることも媵と称す。『儀礼・燕礼』に、主人宾客に酒を勧む。『注』に、先に一杯飲み、後にもう一杯続けて勧む、とあり。また凡そ送り伴うことは皆媵と称す得べし。『楚辞・九歌』に、「波滔滔として来たり迎え、魚鱗々として送り伴う」とあり。また物品を送り寄せることも媵と称す。本字は「

」に作る。『揚子・方言』に、「

」は寄するの義なり、とあり。字形は「月」に従う。俗体は「月」に従うも誤りなり。また「

」とも書く。なお「月」の字は「冂」の中に「冫」を加えたものなり。考証:『楚辞・九歌』の「彼滔滔兮来迎」について、謹んで原文に拠り「彼」を「波」に改む。