康熙字典解説
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【唐韻】は「以遮」を反切とし、【集韻】は「余遮」を反切として、音は「邪」に同じ。【説文解字】には「枒」と作る。あるいは「椰」とも書く。【広韻】に曰く、「㭨子樹」は交州に産し、その葉は表裏よく似たり。郭璞いわく、棕櫚に似たりと。【張衡・南都賦】に「楈枒栟櫚」とあり。【類篇】に曰く、樹高数十丈、葉は樹梢に生じ、果皮内に酒のごとき甘き漿汁あり。宋代の李綱に【㭨子酒賦】あり。
また【斉東野語】に曰く、㭨子の花もまた酒を醸すべしと。【殷堯封・嶺南張明府に寄する詩】に「㭨花好為酒 誰伴酔如泥」とあり。
また【正字通】に曰く、その殻は斑駁の紋あり、横に剖きて酒器となすべし。毒物に遇えば酒沸騰すと。
また【説文解字】に曰く、一説に車輪の外框の接合処を指すと。