康熙字典解説
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【戌集上】【金字部】鐔;康煕筆画 20;頁 1322。『唐韻』徐林切。『集韻』『韻会』『正韻』徐心切。音は尋。『説文』に「剣鼻なり」とあり。徐鍇曰く、「剣鼻とは、人の握る処の下なり」。『正韻』に「三蒼云ふ、剣口。また剣環」とあり。司馬彪云ふ、「剣珥なり」。『戦国策』に「鉤竿・鐔・蒙須の便なし」とあり。注に「鐔は剣の珥鼻なり」とす。また『前漢書・韓延寿伝』に「刀剣・鉤・鐔を鋳造す」とあり。注に「鐔は剣に似て小なり」とす。また県名。『前漢書・地理志』に牂牁郡鐔封県とあり。また姓。漢の豫州刺史に鐔顕あり。また『広韻』夷針切。『集韻』余針切。音は淫。義同じ。『戦国策・鐔蒙の注』『前漢書・地理志・鐔封県の注』『韓延寿伝・剣鐔の注』はいずれも尋・淫の二音をもって読む。また『広韻』『正韻』徒含切。『集韻』『韻会』徒南切。音は覃。張衡『東京賦』に「底柱流れを輟め、大岯を以て鐔とす」とあり。注に「大岯の険なるを言い、剣口に同じ。鐔は徒南反」とす。また県名。『前漢書・地理志』に武陵郡鐔成県とあり。注に「鐔の音は譚」とす。『淮南子・人間訓』に「一軍鐔城の嶺を塞ぐ」とあり。注に「鐔城は武陵の西南に在り、郁林郡に接す」とす。また『後漢書・寵伝』に「寵到り顕れて良吏王渙・鐔顕等を用ひ、以て心腹と為す」とあり。注に「鐔は徒南反」とす。『正字通』に「姓に潭・尋の二音あり。漢の鐔政、明の鐔鑑。一には尋と読み、一には潭と読む」とあり。また『類篇』徒感切。潭の上声。剣口なり。『荘子・説剣篇』に「周宋を以て鐔と為す」とあり。注に「鐔は徒感反。剣口なり」とす。また『集韻』尋浸切。音は蕈。刀の本なり。また達各切。音は鐸。剣珥なり。