康熙字典解説
康熙字典の原典を見る(第 571 ページ)
【辰集下】【欠部】歍;康煕筆画:14;頁碼:571 頁上段 10。『唐韻』哀都切、『集韻』汪胡切、音は烏。『説文』心に悪しきを感じ、嘔吐せんとするがごとし。別に曰く、口互いに近づく。『揚子・太玄経』七牯の純脂を用い、釜を洗わずして烹ずれば、すなわち嘔吐の患至らん。〔注〕欧歍は、嘔吐の声なり。『山海経』共工に臣あり、名を相繇といい、九首蛇身にして、自ら九土に盤りて食む。その嘔吐し、留まるところ、みな水沢と為る。〔注〕郭璞曰く、歍は嘔吐なり、噴咄呵叱のごとし。尼は止まるの義なり。『集韻』また「呜」と作る。歍欽は歍に同じ。『通雅』『伯牙・水仙操』に曰く、歍欽悲しく、仙人復た来らず。『伯姫引』にもまた「歍欽何辜」を用ゆ。『説文』に、歍とは呜なり。また『古音猟要』に、歍の音は鴦なり。歍唈は、哭して声出だざるをいう。『淮南子・覧冥訓』に、雍門子が胸を撫でて悲声を発すれば、孟嘗君これを聞いてさらに嘆息抽泣す。〔注〕歍唈、音は鴦遏。『謝朓・拝中軍記室辞隋王箋』に、岐路に分かれて各々東西す、人ありてこれにより悲しみ哽咽す。