康熙字典解説
【集韻】【正韻】に「蛙」の古字とある。【説文解字】は蝦蟆と釈す。【玉篇】に「䵷」は「鼃」に同じとあり、【釈名】に「鼃蟈は脚長き者なり」とある。顔師古いわく、「䵷は蝦蟆に似て小さく、脚長し」。【爾雅・釈魚】の疏に陶弘景が【本草】を註して曰く、「小形にして鳴くこと善きものあり、名づけて䵷とす。これ郭璞の言うところの青蛙なり。後脚長ければ跳躍すること善し。声大ききを䵷と称し、声小さきを蛤と称す」。【周礼・秋官】に「蟈氏」の職ありて䵷黽(蛙類)を除くと記す。
また、淫靡なる音楽の声を䵷声という。班固いわく、「淫靡の䵷声は聴くに足らず、これ【韶】【夏】のごとき雅楽に非ず」。【前漢書・王莽伝賛】に「紫色䵷声」と見え、註に「䵷とは音楽における淫靡之声を指す」とある。
また「始まる」の義あり。【広雅】に「鼃は始めの義なり」という。
また、【広韻】に戸媧切、【集韻】に胡瓜切と音し、読みは「華」に同じく、義も同じし。